大幅にリニューアルし、「面白ければなんでもあり」を掲げた新生MANGA OPEN。さまざまなジャンルの作品260本の中から、最終選考に残ったのは15本。そして先日、審査員のかわぐちかいじ氏・さだやす圭氏を招いて最終選考会が行われ、各賞が決定しましたので発表いたします!
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大賞
「キツネ山の宝」吉川(よしかわ)モグラ(福岡県・20歳)
かわぐちかいじ賞
「毎週、火曜日5時間目の終わりに」(他) ミツイリョウヘイ(広島県・20歳)
さだやす圭賞
「ポエム」大(おお)ハシ正(まさ)ヤ(愛知県・28歳)
優秀賞
「光る石」(他)下倉(しもくら)つよし(東京都・29歳)
「地獄太夫と白昼夢」鈴木綾(すずきあや)(神奈川県・22歳)
「人心絵師」木夢(もくむ)(東京都・19歳)
「魚道メルヘン」入月裕美子(いりづきゆみこ)(山梨県・31歳)
奨励賞
「田中の物語 パイロット版」佐藤克則(FLON)(さとうかつのり フロン)(東京都・27歳)
「美しき友情」(他)鴉忌(あいみ)(東京都・17歳)
「軍資金ゼロで球団を作る方法」鈴木直明(すずきなおあき)(東京都・36歳)
「何かが道をやってくる」桜庭浩二(さくらばこうじ)(埼玉県・37歳)
「21世紀画家志望」川野優樹(かわのゆうき)(大阪府・20歳)
「赫(あか)い手のグッピー」須齋英和(すさいひでかず)(東京都・33歳)
「メラマソ!」山内雄矢(やまうちゆうや)(愛知県・23歳)
「切り絵ざんまい。」梅吉(うめきち)(北海道・32歳)
「キツネ山の宝」
吉川(よしかわ)モグラ(福岡県・20歳)
あらすじ
つっちん、ヨシやん、キー坊の仲良しの3人は山の洞穴を秘密基地にする。前の「主」(ぬし)が残していった「宝の山」に囲まれ、ここにいる間は外の世界のオトナたちの事情も忘れていられた。だが、3人が成長するにしたがってオトナの「事情」は秘密基地にも押し寄せて来る……。甘苦い少年たちの成長譚。
傑作です! 絵柄とストーリーがすごくマッチしているうえに、キャラクターの描き分け、ストーリーの運び、最後のオチまで文句のつけようなし! 宝物とは何なのかをじんわりと見せていて見事だった。
読んでいて作者の意図がよくわかった。欲を言えば、もう少し絵に説得力をつけてほしい。しかしまだ20歳ということですから、これからどのように成長していくのか、この先が非常に楽しみな逸材です。
大賞をいただけるなんて、これっぽっちも思っていなかったので、今このコメントを考えているのが、何か妙な感じです。大賞をいただいたってことは、この作品がエライ人たちにホメられたってことで、作品がホメられたってことは僕もホメられたってことで、とにかく、やったぁーー!
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「毎週、火曜日5時間目の終わりに」(他)
ミツイリョウヘイ(広島県・20歳)
あらすじ
落書きノートを置き忘れた事をきっかけに知り合った女の子に、片思いのパワーを毎夜高めていく『毎週、火曜日5時間目の終わりに』、学生時代に毎日描いていたという数十枚のイラスト日記、自室で録画したパフォーマンスビデオなど。
作者が絵を描くのが好きなことが伝わってきた。おそらくこの作品が作者が一番描きたかった作品なのであろうと思う。表現の面白みを心得ており、ぜひとも次回作を読んでみたい。自分の若い頃を思い出させる素直さがあった。
ありがとうございます! 応募したのは、その時々に自分に起きた出来事や考えていた事を描きためたものです。自分がまったくモテなかった事が、漫画を描く原動力になり、こんな賞までいただく事につながったと思います。モテなくて本当に良かった!
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「ポエム」
大(おお)ハシ正(まさ)ヤ(愛知県・28歳
あらすじ
もう俺、ハエでいいや…桃とか汁気の多い果物は流しの上で食べる…寝てる猫を起こすだけの休日…ラッキョの入ったタッパがベトベト……よく分かりませんが、こんな“ひとこと”漫画が200本。たくさん描いたねぇ。
一種独特の狂気、その中にときおり見せるきらめき……非常に好きな作品です。その中でも特に「もう俺、ハエでいいや」というネタは秀逸。一日一枚休むことなく描き続けているという作者の姿勢もすばらしい。
感激です! この嬉しさを思い出に残そうと自転車で3時間激走! 急いで帰宅。食事入浴就寝。翌日、普通にバイト先へ向かいました。そこには受賞前と何ら変わらぬ自分がいました。今では夢だったんだと確信しています。
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「光る石」(他)
下倉(しもくら)つよし(東京都・29歳)
あらすじ
小さな兄弟は起爆性のある鉱石「光る石」の原石を手に入れるため坑道へとおもむく。2人は無事光る石を持ち帰れるのか。
子どもたちの感情がよく描けており、元気があって楽しい作品だった。ただコマを細かく割りすぎていて、読みづらかった。絵にももう少し魅力がほしい。
今回の応募作は、時間をかけて、周囲の人たちに心配されながら描きました。
結果が出せて良かったです。ありがとうございます。
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「地獄太夫と白昼夢」
鈴木綾(すずきあや)(神奈川県・22歳)
あらすじ
ソープ嬢の揚巻が人生に迷う時、現れるのが「地獄太夫」と呼ばれる謎の女。
揚巻はその女を通して恋人、助六との行く末や幸せを見い出していく。
絵に雰囲気があり、また印象的なシーンが多く読んでいてゾクッとさせられた。地獄太夫というアイデアはいいのだが、それが非常に観念的でわかりにくいのが惜しい。
優秀賞と聞き驚きました。今でもまだ夢のようです。今回の受賞は私を支えてくれた人たちのお陰です。本当にありがとうございました。
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「人心絵師」
木夢(もくむ)(東京都・19歳)
あらすじ
父親に虐待されている薬寺(やくじ)かや子。ある日、彼女は絵描きに出会うが、なんと彼は人の心の姿を描いていた! 人間の心理を抉(えぐ)ったヒューマンホラー!!
シンプルなストーリーでわかりやすいのだが、もう一工夫ほしかった。しかし絵には非常に個性を感じた。19歳でこれだけのものが描けるのだから、たいしたもの。
本格的な漫画を描いたのは、今回が初めてだったので、受賞の知らせを聞いた時は、喜びよりも驚きのほうが強かったです。これを糧にもっと精進したいと思います!
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「魚道メルヘン」
入月裕美子(いりづきゆみこ)(山梨県・31歳)
あらすじ
溺死した川の魚道に留まり続ける男(幽霊)。ついに天に召される前夜、彼は世話になったナマズとしみじみ語り合う。心に涼やかな風が吹くお盆漫画!
いろいろと疑問点はありますが、魚も犬も人間も生きとし生けるものは皆兄弟
という作品の世界観がすごくよかった。絵柄も作風と合っていて、なまずの絵が特によかった。
感謝です! 読むと元気になるモーニング!(これは本当だと思ってます)賞をいただくと本気になる入月!
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「田中の物語 パイロット版」
佐藤克則(FLON)(さとうかつのり フロン)(東京都・27歳)
あらすじ
「『田中とはいったい何者なのか』田中という姓を持つ男を巡り、様々な職業の人間達の運命が交錯する。『田中の物語』という映画の予告編」
予告編としては非常によくできており、本編を見てみたいと思った。しかしあくまで予告編でしかなく、評価できない。
映像でも漫画でも、ワクワクドキドキさせるシンプルに面白い作品を作っていきたいと思っています。
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「美しき友情」(他)
鴉忌(あいみ)(東京都・17歳)
あらすじ
「ある日、プニたんは親友のナっちゃんに、衝撃の告白をする! 他漫画、イラスト」
短いストーリーの中に情報が豊富に詰め込まれているが、アイデアを並べただけという印象を受けた。もっとストーリーを練り込んでほしい。
絵柄が変わったばかりの頃の見苦しい4作品が奨励賞ぉぉぉぉぉ!?(感涙)
あ、ありがとうございます!!!
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「軍資金ゼロで球団を作る方法」
鈴木直明(すずきなおあき)(東京都・36歳)
あらすじ
「軍資金ゼロで球団を作る方法」
妄想をここまで形にしたことに敬意を表します。日常レベルのものではない漫画原作を書けるんじゃないかという期待が持てる。
広島FMのDO THE カープさん、ヒロシマ・アスリートさん、一緒にやりましょう。資料送りますね。
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「何かが道をやってくる」
桜庭浩二(さくらばこうじ)(埼玉県・37歳)
あらすじ
「田舎に住むSFオタクの主人公の元に、一人の女性旅行者がやってきた」
絵、コマのテンポとも読みやすいのだが、ストーリーが甘い。話を成立させるための客観的条件をもっと練り上げてほしかった。
選んでいただいてありがとうございます。これからも面白い漫画を描けるように努力していこうと思っています。
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「21世紀画家志望」
川野優樹(かわのゆうき)(大阪府・20歳)
あらすじ
「女の子の家に居候しながら画家を目指す主人公の成長物語」
男女の感情が素直にリアルに描かれている。しかしドラマが弱い。ドラマ性を意識すれば、もっと深い人間性が描けたのではないか。
この度は僕のつたない漫画を、拾い上げてくださってありがとうございます。
「モーニング」に送ってよかった。
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「赫(あか)い手のグッピー」
須齋英和(すさいひでかず)(東京都・33歳)
あらすじ
「赤い毒の手を持つ少年の壮絶な生と死」
差別の根本に触れる題材を真正面から描こうとする意欲を買う。読みづらい絵柄ではあったが、非常に読みごたえがあった。
どうもありがとうございました。講評をしっかり受け止めて次回作に生かしたいと思います。宜しくお願いします。
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「メラマソ!」
山内雄矢(やまうちゆうや)(愛知県・23歳)
あらすじ
「顔がソラマメな主人公の巻き起こす大騒動。学園ギャグ」
ナンセンスギャグ連発の面白味はあるが、描き手の個性が出ていないように思う。次も読んでみたいと思わせる個性がほしい。
受賞して、真にとても大変非常にいとたいそう尋常でないほどにぶっちゃけ微妙に嬉しく思います。敬具
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「切り絵ざんまい。」
梅吉(うめきち)(北海道・32歳)
あらすじ
「文字も絵も切って作った切り絵漫画」
絵よりも字に感心した。切り絵の苦労は非常によくわかったが、自分が一番見せたいと思うものを見せてほしかった。
切り絵漫画という色物(?)ですが、この辛さと楽しさを伝えていければと思います。ありがとうございました。
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